少し前にYahoo!ニュースで、
面接で「妊娠の予定は」と聞かれモヤモヤ
というタイトルの記事が話題になりました。(元の記事はこちら ←既に削除されています)
記事の内容は、採用面接中に「妊娠の予定はありますか?」と質問された女性の体験談で、中には遠回しに避妊の有無を聞かれた方も…。「そのような質問はもうやめませんか」と企業に対して苦言を呈する内容となっていました。
SNS上でも、以下のような否定的な意見が飛び交っていました。
女性活躍推進を進めている世の中なのに、この質問はあり得ない…。
こんな質問をする企業は理解ができない…。
理由は後述しますが、そもそも採用面接で妊娠の予定を聞くのはNGです。
こういった質問をしてくる企業には、入社しないのが無難です。
私は毎年就活の面接官をしていますが、こんな質問をする企業がまだあるのかと耳を疑ったくらいです。
他にもSNSでは、
「妊娠の予定を聞く企業って、どんな意図があるの?」
「妊娠の予定を質問してくる企業に入社しても大丈夫?」
といった疑問も見られたので、本記事では以下の内容をお伝えします。
- 妊娠の予定を聞く企業の意図が分かる。
- 妊娠予定を聞かれたときの対処法。
- ホワイト企業の産休・育休の実態。
- 出産に理解のある企業の探し方。
- 化学メーカーのホワイト企業勤務。
- 就活の時期には面接官もしています。
- そのため就活の実態を把握しており、色々なノウハウを発信しています。
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就活中の方はご覧いただけると嬉しいです。
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就活の面接で「妊娠の予定」を聞くのはOK?NG?
冒頭の文章を読んで、
採用面接で妊娠の予定を聞かれるのはよくあることなの?
と疑問に感じた方もいると思います。
断言します。
真っ当な企業であれば『妊娠の予定を聞く』なんてことは絶対にしません。
理由①:法律に抵触するから。
「妊娠の予定は?」のように女性に限った質問は、男女雇用均等法(第5条 性別を理由とする差別の禁止)に抵触るのでNGです。
「出産後も働き続けられる?」といった質問も同じ理由でNGです。
➡︎当質問をしてくる企業は、コンプライアンス意識(法令を守る意識)が低いといえます。
このように、妊娠の予定を質問をするのは明らかにNGです。
他には以下の理由もあります。
理由②:セクハラに受け取られかねないリスクの大きい質問だから。
セクハラと受け取られてしまったら、SNS等で拡散されたり、最悪の場合訴えられる恐れがあります。ちゃんとした企業はこのリスクを十分に理解しており、対策もしているので普通は質問したりしません。
➡︎当質問をしてくる企業は、リスク管理ができていない・モラルの低い企業といえます。
最近はリモート面接も多く、やろうと思えば就活生側が面接の状況を録画できてしまいます。そのため面接官は、今まで以上に不用意な発言に気をつけながら採用面接に臨んでいます。
妊娠の予定を質問する企業の意図は?
最初にお伝えした通り、この件へのSNS上の反応は批判的な意見が大多数でした。
一方で、以下のような肯定的な意見も見られました。
社員数が少ない零細企業では、人員が急に減ると休業になってしまうので聞かざるを得ない。
前触れもなく急に産休に入られると迷惑だから聞くべき。
人員不足で困っている会社が、人員減を未然に防ぐ目的で妊娠の予定を聞いてくることがあるようです。
確かに人員減が死活問題となる企業もあるでしょう。
とはいえ、やはり女性への配慮を欠いた質問であり、産休・育休への理解がない企業と言えます。
「妊娠の予定は?」と就活の面接で聞かれたときの対処法
これまでの内容をまとめると、「妊娠の予定」を聞いてくる企業は、
- 女性従業員への配慮が足りない会社
- リスク管理ができない会社
- コンプライアンス意識の低い会社
- 産休・育休への理解がない会社
- 本当に人員不足で困っている会社
である可能性が高いです。
いわゆるブラック企業と言って良いと考えます。
そのため「妊娠の予定」を聞かれたら、その会社は辞退・候補から外すのがベストです。
極端な考え方に聞こえるかもしれませんが、就活面接官をやっている私からしたら、それだけあり得ない質問なのです。
万が一こういった企業に入社してしまうと、マタニティハラスメントをはじめとした様々なハラスメントに悩まされる未来が容易に想像できてしまいます。そのため給料等その他の条件がどんなに良くても、後々の人生を考えるならこの質問をしてくるような会社には固執しないべきです。
ホワイト企業は、従業員の妊娠・産休/育休をどう捉えている?
逆にホワイト企業は、従業員の妊娠をどのように考えているでしょう。
- ホワイト企業の採用面接
- ホワイト企業の妊娠・産休/育休への理解
この2つの視点からお伝えします。
ホワイト企業の採用面接について
ホワイト企業はコンプライアンス意識(法令を守る意識)が高いので、面接官には事前に十分な教育を受けてさせている場合が多いです。
私の会社では、就活の面接官には『面接中の注意点』や『質問してはいけないことリスト』が配布され、問題が起こさないように対策されています。
そのため、ホワイト企業の面接官は「妊娠のことを質問しよう」という発想すら浮かびません。もちろん圧迫面接や個人的な質問(信仰、支持政党などの政治的な話題、家族構成など)もしてくることはありません。
質問の内容や面接の雰囲気に違和感を感じた場合は、ブラック企業の可能性があるので要注意です。
ホワイト企業の産休/育休への理解について
ホワイト企業は、産休/育休への理解が高い場合が多いです。
- 産休/育休の仕組みが整っている。
- 妊娠・産休・育休への理解がある。
- 管理職に対してハラスメント講習がある。
- 子育てしやすい制度や福利厚生が豊富。
- 男性の育休取得にも寛容。
- ハラスメントへの相談窓口がある。
私の会社では、産休取得でとやかく言われることはありませんし、男性の育休取得率も90%を超えています。ホワイト企業はこのあたり寛容ですよ。
「子どもを産んだら正社員ではやっていけないかな?」と不安に感じる女性もいらっしゃいますが、理解のある企業・職場なら問題なく働いていけます。企業探しの際は、上記ポイントも注視して情報収集してみてください。
次に、『妊娠・産休/育休に理解のある企業の探し方』をお伝えします。
妊娠・産休/育休に理解のある企業の探し方
前述の通り、ホワイト企業は妊娠や産休/育休に理解のある可能性が高いので、仕事も育児も両立したい方はホワイト企業を探すのが良いでしょう。
ホワイト企業の特徴は以下の通りです。
これら情報は四季報や企業の公式ページなどに記載されているので、興味のある企業を調べてみましょう。
- 勤続年数が長い(離職率が低い)
- 給料が高い
- 有給休暇の取得率が高い
- 福利厚生が充実している
そうは言っても、自分ひとりでホワイト企業を探しだすのは限界がありますよね。
- 絶対に就活を失敗したくない方
- 効率的に就活を進めたい方
は、就活サービスを活用してみましょう。
近年の就活は情報戦。
情報量は多ければ多いほど可能性が広がります。
質の良い情報を得るためには、就活エージェントとスカウト型サイトは活用必須です。
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まとめ 〜就活の面接で「妊娠の予定」を聞くのはOK?NG?〜
本記事のまとめは以下の通りです。
✅採用面接で『妊娠の予定』を聞くのはNG。
✅妊娠の質問をしてくる企業は以下である可能性が高い。いわゆるブラック企業。
- 女性従業員への配慮が足りない会社
- リスク管理ができない会社
- コンプライアンス意識の低い会社
- 産休・育休への理解がない会社
- 本当に人員不足で困っている会社
✅この質問をされたら、その企業は辞退or候補から外すべき。
✅ホワイト企業なら、妊娠,産休/育休に理解のある可能性が高い。
✅ホワイト企業探しは、無料の就活サービスを活用しよう。
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それでは、今回はこれでおしまい。
最後までご覧いただきありがとうございました!
当ブログでは、他にも就活関連の記事を載せているので、ぜひ
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